企業法務に関する基礎知識や事例

「民法の改正を受け、契約書の修正を考えているが、どの部分を修正すればよいか分からない。」
このように、企業活動をするにあたって法令に関わるお悩みをお持ちの方は決して少なくありません。

企業活動で法令が深く関わる業務全般を企業法務といいます。
企業法務の対象となる業務は、顧客対応など営業に関わる業務、資産管理など財務に関わる業務、社員の採用や教育など人事に関わる業務など、様々なものがあります。
こうした背景から、企業法務について分かりにくいという印象をお持ちの方も多くいます。

企業法務についての理解を深めるにあたっては、その役割から考えるという方法があります。
企業法務には、臨床法務、予防法務、戦略法務の3つの役割があります。
臨床法務とは、発生した法的トラブルに対応する企業法務の役割をさします。
予防法務とは、法的トラブルの発生を未然に防ぐ企業法務の役割をさします。
戦略法務とは、法的な枠組みを経営戦略に反映する企業法務の役割をさします。

適切な企業法務を行うには、法的な知識とビジネスへの理解の両方が必要です。
企業法務に対応できる人材の採用や育成を行い、社内のみで企業法務を完結させることは容易ではありません。
法令が深く関わる重要な問題であるからこそ、法律の専門家である弁護士に相談することで、最適な対応を検討することができます。